教員と結婚すると勝ち組?現役教員が結婚のメリットとデメリットを徹底解説!

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結婚は、相性や家族関係、年収や年齢などさまざまな要素が重要になります。

価値観は人それぞれですが、相手の年収や職業が結婚の大きな決め手の一つになる人もいるでしょう。

「教員と結婚すると勝ち組なの?」

「教員と結婚するメリットデメリットが知りたい」

上記のような疑問を持った方に向けて、教員と結婚するメリットデメリットと結婚後のライフプラン例も交えて解説します。

この記事の運営者

サイト管理者のだいすけです。 

ファイナンシャルプランナー2級・特別支援学校教諭12年目・結婚8年目・子ども3人の5人家族  

体験やアンケートから得た経験を同世代の方にわかりやすくお伝えします。

目次

教員と結婚すると勝ち組は嘘?教員と結婚するデメリットを3つ紹介

まずは、教員と結婚するデメリットを3つ紹介します。

デメリットを納得した上で結婚を進めましょう。

  • 校種によってかなり忙しい
  • 教員しか経験がない人が多い
  • 親も教師な場合が多い

校種によってかなり忙しい

教員は、校種(小学校・中学校・高校・特別支援学校など)によって忙しさが大きく変わります。

下の表は、独立行政法人労働政策研究所が2023年に発表した教員の労働時間調査です。

校種1週間あたりの労働時間
小学校61時間32分
中学校67時間52分
高等学校58時間49分
特別支援学校58時間5分
独立行政法人労働政策研究所HPより引用

週5日勤務と計算すると、中学校の勤務時間は1日13時間34分になります。

朝7時から働いても夜の8時半まで働いている計算ですね…。

労働時間が長く、休日出勤が当たり前の学校もあるのが実情です。

だいすけ

ちなみに私が勤務する特別支援学校は、ほぼ定時で帰宅できます。
校種によって大きな違いがあるようです。

X(旧Twitter)の口コミでも結婚後の仕事と家庭の両立が難しいという口コミが見られました。

もちろん、やりがいを感じて働いている教員の方も多いです。

ただ、家庭とのバランスを取ることが難しい職業でもあります。

結婚するには、仕事の分担や子どものことなど将来についてよく話合っていた方がよいでしょう。

教員しか経験がない人が多い

教員は、学校教育の経験しかない人が多い印象があります。

子どもを教えることに長けていますが、社会のニュースに鈍感な傾向があります。

学校教育業界はどうしても特別な環境のため、パートナーとの会話の幅は狭くなりがちです。

忙しさで趣味に充てる時間もないと、話のネタが少なくなることも考えられます

親も教師な場合が多い

結婚は自分たちだけでなく、相手の親も家族となるため、親がどんな方なのかも結婚の重要な要因です。

そして、教員の方は親も教員な場合が多いです。

X(旧Twitter)でも同意見の口コミが見られました。

もちろん、相性が合えばどんな親でもうまくやっていけるでしょう。

ただ、教員家庭であれば、教育に対する考え方や子育てのスタイルにポリシーを持つ親も多いです。

特に親の育児参加についてはお互いの価値観をしっかり話しておくことが大切です。

だいすけ

親が原因で離婚する場合もあります。
親との関係については結婚する上でとても重要なことだと知っておきましょう。

教員と結婚すると勝ち組?教員との結婚メリットを紹介

次に、教員と結婚するメリットを紹介します。

  • 平均より給料はかなり高い
  • クビになることはめったにない
  • 子どもの相手が上手な人が多い
  • 親に堂々と紹介できる
  • 福利厚生が手厚い
  • 長期休暇がある

平均より給料はかなり高い

日本で働く人の平均年収は458万円です。

性別で分けると男性が563万円、女性が314万円となっています。(参照:国税庁|令和4年度の平均給与額

比べて、教員の平均給与は、小・中学校で658万円、高校教員は695万円です。(参照:総務省|令和4年地方公務員給与実態調査

平均より約200万円ほど高いです。

教員の平均給与を年齢別に見てみると以下の通り。

年齢層小・中学校教師の平均年収高校教師の平均年収
20~24歳約385.8万円約351.5万円
25~29歳約466.0万円約438.2万円
30~34歳約630.1万円約541.1万円
35~39歳約681.5万円約648.2万円
40~44歳約793.0万円約731.9万円
45~49歳約885.3万円約792.4万円
50~54歳約953.1万円約834.2万円
55~59歳約1001.5万円約908.5万円
60~64歳約810.1万円約753.4万円
参照:総務省|令和4年地方公務員給与実態調査

また、文部科学省で、2023年6月から教員の働き方改革や処遇改善を検討しており、これからさらに給与が上がる可能性も示唆されています。(参照;NHKニュースより)

結婚はお金だけではありませんが、年収が大きな要素になるのも事実。

教員と結婚すれば、平均よりかなり高い給料をもらうことができます。

だいすけ

特別支援学校教諭で37歳の私は、年収約702万円です。
手取り金額は約521万円なので、月に約43万円もらっている計算です。

クビになることはめったにない

日本の教員は地方公務員です。

公務員が解雇されるのは、職務遂行中に法令や規則に違反し、重大な職務不適格行為を犯した場合に限られます。

例えば、飲酒運転や盗撮などの犯罪行為が該当します。

犯罪を犯さず、自ら辞職しない限り、教員が解雇されることはほとんどありません。

また、民間企業であれば能力によって給与に差が出ることがありますが、公務員の給与は経験年数や年齢によって決まります。

能力に関係なく、年齢が上がるにつれて給料の上がる教員は安定した職種と言えます。

子どもの相手が上手な人が多い

結婚後の生活を考える際に、子どもとの関わりを重視する方も多いでしょう。

特に教員は、一般的な職業に比べて子どもと接する機会が非常に多いです。

教員は日常的に子どもの教育に携わっており、その経験から自分の子どもへの接し方も自然と上手になります。

子どもの興味を引き出し、適切な対応をするスキルを持つ教員は、家庭でもいいお父さんお母さんになってくれます。

そのため、子どもとのコミュニケーションが上手な人が多いとメリットがあります。

親に堂々と紹介できる

親が結婚相手を認める際に重視するポイントは人それぞれですが、職業を重要視する方は多いでしょう。

いくら性格が良くても、フリーターであれば将来に不安を感じる人も多いのが現実です。

その点、教員は安定性と信用が高いため、親に紹介しやすい職業の一つと言えます。

教員という職業は社会的にも評価が高く、信頼される職業です。

結婚相手として親に堂々と紹介できるでしょう。

信用が高い

教員は、社会的信用が高く、住宅ローンの審査も通りやすいです。

フリーランスなどの職種は実績がなければ、クレジットカードの審査も一苦労な場合が多いです。

 

福利厚生が手厚い

教員は福利厚生が手厚いのが特徴です。

例えば、育児休業や社会保険。

産休中は給料が満額出ることに加えて、その間は住居手当などの手当も受けることができます。

また、育休期間も最初の180日間は、標準報酬日額の3分の2の給与が出ることに加えて、社会保険料を支払わなくていいので実質給与の8割ほどが手元に入ります。

育児休業は男性も取得可能です。

両親ともに育休を取る場合は、「パパママ育休プラス」制度で、条件を満たせば育休期間が子どもが1歳2カ月になるまでに育休期間が延長されます。

だいすけ

私も育児休業を取りましたが、お金が出るのは助かります!
子どもを安心して育てられますよ。

また、公立学校の場合どれだけ医療費がかかっても、高額療養費制度で月2万5千円以上は負担金として支給されます。(標準報酬月額53万円以上は5万円)

だいすけ

社会保険だけで、もしものときに備えられるので、民間保険の料金も抑えられます。

充実した福利厚生により、安心できる点は多いでしょう。

長期休暇がある

教員は、夏休みや冬休みなどの長期休暇があります。

部活によって休暇の取りやすさは変わりますが、小学校や特別支援学校であれば夏休みに長期休暇が取りやすいです。

旅行や家族で過ごす期間があるのは嬉しいですね。

教員と結婚した場合のライフプラン例

結婚したあとのライフプランが気になる方もいるのではないでしょうか。

総務省の家計調査報告書(令和4年)より、2人暮らしと4人家族の平均支出を見ていきます。

また、参考に教員の年齢別の年収から社会保険料や住民税などの税金を引いた手取り額を計算しました。

手取り額と支出を比較して、生活にどれほどゆとりが出てくるのか具体的に考えてみましょう。

小・中学校教員の手取り額例

年齢層小・中学校教師の手取り金額月収+ボーナス(2回分)
20~24歳約308.64万円約20.5万円+61.7万円
25~29歳約372万円約24.6万円+74万円
30~34歳約504万円約33万円+100.8万円
35~39歳約545万円約36.3万円+109万円
40~44歳約634万円約42万円+126万円
45~49歳約708万円約47.5万円+141万円
50~54歳約762万円約50万円+152万円
55~59歳約801万円約53万円+160万円
60~64歳約648万円約43.82万円+129万円
あくまでも例です。給与は各市で異なります。

高校教員の手取り額例

年齢層高校教師の手取り金額月収+ボーナス(2回分)
20~24歳約281.2万円約19万円+56万円
25~29歳約350万円約23万円+70万円
30~34歳約432万円約28万円+86万円
35~39歳約518.5万円約34万円+103万円
40~44歳約585.5万円約38万円+117万円
45~49歳約633.9万円約42万円+126万円
50~54歳約667.3万円約44万円+133万円
55~59歳約726.8万円約48万円+145万円
60~64歳約602.7万円約40万円+120万円
あくまでも例です。給与は各県で異なります。

2人暮らしの場合

2人暮らし世帯の一般的な生活費はおよそ29万円です。(家計調査報告書(二人以上の世帯)2022年(令和4年)|総務省統計局

内訳は以下の通り。

項目平均支出/月
飲食費(外食費、酒代含む)77,474円
住居費(寮・社宅・実家含む)18,645円
水道光熱費(電気・ガス・水道・その他)24,521円
家具・家事用品12,121円
被服および履物9,106円
保険医療(医薬品、医療サービスなど)14,705円
交通費4,310円
通信費12,595円
教育費11,436円
教養娯楽費26,642円
その他(諸雑費・小遣い・交際費・仕送り金など)79,308円
支出合計290,863円
参照:「家計調査報告書」(二人以上の世帯)2022年(令和4年)表1‐1|総務省統計局

30代の教員であれば2人暮らしの場合、1馬力であっても余裕をもって生活できる可能性が高いです

平均の生活であれば、ボーナスを貯金や娯楽に充てることもできるでしょう。

ただし、無駄な消費が多いと支出が増えるので、毎月の支出をチェックするのがおすすめです。

4人家族(子ども2人)の場合

4人家族の場合、一般的な生活費はおよそ33.3万円です。(家計調査報告書(二人以上の世帯)2022年(令和4年)|総務省統計局

内訳を見ていきましょう。

項目平均支出/月
飲食費(外食費、酒代含む)87,103円
住居費(寮・社宅・実家含む)17,043円
水道光熱費(電気・ガス・水道・その他)25,662円
家具・家事用品13,920円
被服および履物13,109円
保険医療(医薬品、医療サービスなど)13,441円
交通費5,902円
通信費15,075円
教育費30,253円
教養娯楽費32,899円
その他(諸雑費・小遣い・交際費・仕送り金など)79,431円
支出合計333,838円
参照:家計調査報告書」(4人以上の世帯)2022年(令和4年)表3-8|総務省統計局

30代教員で4人家族の場合、月収だけでは毎月の支出を賄うことが難しいかもしれませんが、ボーナスを合わせれば十分に生活できるでしょう。

ただし、子どもの大学費用を貯蓄する場合や、家や車などの高額な買い物をする場合には、教員一人の給料では賄いきれない金額と言えます。

配偶者が働くことも検討したほうがよさそうです。

教員と出会うためには

教員と出会う方法をここでは3つご紹介します。

  • 職場で出会う
  • 婚活サイトで出会う
  • 友人や知り合いに紹介してもらう

職場で出会う

やはり一番よく聞くのが教員同士の結婚です。

だいすけ

私も妻とは職場で出会いました。

職場環境が同じであればお互いの仕事の理解や価値観が共通していることが多く、自然な形で親しくなりやすいですね。

また、共通の話題や目標を持つこと、信頼関係が築きやすくなるでしょう。

婚活サイトで出会う

もう一つの方法は婚活サイトを利用することです。

教員の中には、教員同士の結婚に抵抗がある方も案外おられます。

教員の世界は狭いので、相手の評判や噂なども聞くことになりますし、働くリズムが似ていると生活しずらいというのが理由のようです。

そのため、婚活サイトの利用も教員と出会うにはおすすめです。

婚活サイト利用者200人にアンケートをした結果、一番利用者が多いサイトはペアーズでした。

ペアーズは、使いやすさと会員数の多さで人気のアプリで、利用した方の結婚率は脅威の22.4%。

ぜひ、教員と出会いたい方は是非一度覗いてみてください。

友人や知り合いに紹介してもらう

友人や知り合いからの紹介もよくある出会うための方法です。

友人や知人を通じて知り合うことで、お墨付きの方と出会える点がいいところです。

ただ、うまくいかなかったときにその友人や知人に申し訳ないと感じることがある点も考慮しておきましょう。

教員と結婚すると勝ち組?【まとめ】

ここまで、教員と結婚するメリット・デメリット、結婚後のライフプランなどを紹介しました。

教員は、年収や福利厚生面は平均と比べて優遇されています。

一方、多忙で、休日も部活などで家庭にいないということも。

勝ち組かどうかは本人の捉え方次第ですが、結婚する前にライフプランをしっかり話合って後悔しない結婚を目指しましょう。

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